管理職の教育に研修が必要な理由は?外部に委託するメリット・デメリットも解説!2024.01.10

社内の組織力を強めるためには、管理職の社員を育成することが重要です。そのため、管理職研修を行って育成を進めようと考える人は少なくありません。 そこで本記事では、管理職研修の重要性や種類などを詳しく解説します。

管理職研修の必要性について

管理職の研修は以下のスキルを身につけてもらううえで必要です。

  • 組織やチームを円滑にまとめるスキル
  • 部下を成長させる育成ノウハウ
  • 他部署との連携・調整スキル
  • プレイヤーとマネージャーの業務バランス
  • 適切な評価と面談を行うスキル
  • 店舗ごとの営業成績の均一化

組織やチームを円滑にまとめるスキル

管理職は部下やチームをまとめる必要があります。とはいえ、今まで指示を受ける立場にあった社員が、反対に指示を出す立場に変わってもすぐには対応できないでしょう。 つまり、指示を出す側として必要なスキルを学習する必要があります。たとえば、伝えたいことを簡潔に伝えるスキルやチームを目標に向かって進ませるスキルなどです。管理職研修ではそうしたスキルを身につけられるので必要性は高いと言えます。

部下を成長させる育成ノウハウ

管理職は部下やチームに指示をするだけではなく、業務の効率や成績を上げるために育成を行う必要があります。しかし、他人を育成させる方法は万人が持っているわけではありません。 いきなり教える立場に立たされても、部下やチームの成長は見込めないでしょう。その際、管理職研修にて育成ノウハウを取得することで、今まで育成を経験してこなかった人でも、部下やチームの成長を促せます。

他部署との連携・調整スキル

管理職のような上の立場になるほど、会社内での関係も広がっていきます。場合によっては部署の垣根を超えて業務を行うこともあるでしょう。そのため、管理職には接点の少ない社員との関係を円満に保つスキルも必要です。 とはいえ、普段から交流のない人と連携するのは簡単ではありません。したがって、他部署との連携を図るためにも、管理職研修でスキルを高めるというわけです。

プレイヤーとマネージャーの業務バランス

管理職は、マネジメント業務を行うと同時に通常業務なども行う必要があります。どちらも異なるスキルが必要になるので、管理職に就く人は上手く切り替えなければいけません。 とはいえ、異なる2つのスキルを上手く切り替えるのは難しいです。そのため、管理職研修を実施してプレイヤーとマネージャーの業務バランスを調整する必要があります。

適切な評価と面談を行うスキル

管理職は部下やチームのメンバーを評価するシーンがあります。部下やチームのメンバーのスキルを分析して整理することで、業務における適材適所を実現することが可能です。 とはいえ、自分の独断と偏見で評価してはいけません。定められた基準をもとに公平で正当な評価をする必要があります。 また、評価をもとに部下やチームのメンバーとの面談も必要です。そうした能力を育むためにも、管理職研修は必要だと言えるでしょう。

店舗ごとの営業成績の均一化

複数の店舗を営業していると、どうしても営業成績に差が出てしまいます。営業成績がよい分には問題ありませんが、悪すぎると会社の運営に支障をきたしてしまうでしょう。 そうしたトラブルを防ぐためにも、各店舗の店長やマネージャーを集めて管理者研修を行うことで営業成績の安定化を図れます。

管理職研修の種類と目的

管理職研修には以下の種類があります。

  • 新任管理職研修
  • 上級管理職研修

では、これらは具体的にどういった部分が異なるのでしょうか。研修を実施する目的とあわせて解説します。

新任管理職研修の目的は?

新任管理職研修の目的は、管理職に赴任してまもない社員を管理職の立場に慣れさせることです。管理職は、通常の業務にくわえてマネジメントや評価を行わなければいけません。 今まで管理職の立場ではなかった人は、立場や業務内容の大きな変化に戸惑うこともあるでしょう。

たとえば、今まではPCを用いた事務作業しか行ってこなかった社員がいきなり管理職に就いたとします。そんな社員がいきなり管理職の業務を行うと、正しい業務を行えません。そうした問題を解決するために新任管理研修を行います。 なお、新任管理研修の対象になる社員は以下のとおりです。

  • 管理職に就いてまもない社員
  • これから管理職に就く社員
  • 管理職以外でチームや社員を管理する立場にある社員

新任管理職研修の内容

新任管理職研修では、主に以下のようなカリキュラムが実施されます。

  • 管理職の役割や業務内容の認識
  • チームマネジメント研修
  • リーダーシップ研修

まずは、管理職という立場を認識してもらうために、管理職の役割や業務内容の認識を行います。その後、詳しい役割や業務内容について学習するのが一般的です。人の上に立つ役職なので、一定の責任や覚悟は身につけなければいけません。

くわえて、チームマネジメント研修やリーダーシップ研修も行います。部下やチームを管理し指導する立場にあるので、マネジメントスキルやチームを導くスキルは必須です。 今まで、通常業務だけを行ってきた社員を管理職にふさわしくなるよう育成するために行います。

上級管理職研修の目的は?

上級管理職研修を実施する目的は、新任管理職研修よりも高度なスキルを身につけてもらうこと、さらには経営に関わるスキルを身につけるためです。新任の管理職は、管理職としての基本的な業務しか行いません。 しかし管理職としてキャリアを積むと、より専門的なスキルや高度な知識が必要になるでしょう。そうした問題や課題を解決するために上級管理職研修を行います。

なお、上級管理職研修の対象となる社員は以下のとおりです。

  • ある程度キャリアを積んだ管理職
  • より大きなチームやプロジェクトを管理する人

上級管理職研修の内容

上級管理研修では以下のようなカリキュラムを実施するのが一般的です。

  • リーダーシップ研修
  • 組織の重点戦略立案の学習
  • 他部署との連携スキルの習得
  • 上層部に関わるという意識設定
  • 今までよりも成果の出る組織設計
  • コンプライアンスの重要性を学ぶ

上級管理研修は新任管理職研修とは異なり、高レベルのカリキュラムが実施されます。会社の経営や運営などに直接関わるような能力が必要なので、その分研修内容も難しくなるでしょう。 また上級管理研修では、上記のように新任管理職研修で行ったようなカリキュラムを実施することもあります。とはいえ、より高度のスキルや知識を求められるので、上級管理職にふさわしい人材を育成できるでしょう。

外部研修のメリット・デメリット

研修を実施する際は、社内の誰かを講師として実施する方法と外部から講師を招いて実施する方法があります。では、外部講師を招いて実施する研修にはどういったメリットがあるのでしょうか。

外部研修とは?

外部研修とは、研修を社内で運営させるのではなく外部からの力を借りて実施する研修を指します。たとえば、外部から講師を招いて講演や勉強会を実施してもらったり、研修自体をすべて外部に依頼するような研修です。

また、社内研修と外部研修を使い分ける会社も少なくありません。社内にしかない情報を用いて研修を行う場合は社内の人間を講師にして、 社会人全般に必要な研修を行う場合は、外部講師を招くという方法です。こうすることで、社内情報を外部に漏らすことなく社内研修の負担を減らせます。

では、そんな外部研修にはどういったメリットやデメリットがあるのでしょうか。次の節で詳しく解説します。

外部研修のメリット

外部研修のメリットは次の5つです。

  • 研修に慣れた講師を招ける
  • 時代にあった研修を行える
  • 研修のノウハウを吸収できる
  • 社員に新たな刺激を与えられる
  • 研修の準備をする必要がなくなる

1つ目は研修に慣れた講師を招けるという点です。外部研修を行っている会社は、研修や教育のノウハウを熟知しています。そのため、外部講師に依頼することで質の高い研修を行えるというわけです。

2つ目は時代にあった研修を行える点です。社員の在り方や教育方法は時代によって変化していきます。昔ながらのやり方をいつまでも採用していると、効率がよい育成を行えません。

3つ目は研修のノウハウを吸収できる点です。外部研修では、研修や育成に関するスキルが高い講師を招きます。そういった講師の研修を間近で見学できるので、ノウハウや喋り方などのスキルを吸収できるでしょう。

4つ目は社員に新たな刺激を与えられる点です。社内の人間を講師にすると見慣れた人が講師になるので、研修を受ける社員の刺激はそう多くありません。

一方、外部講師を招くということは、社員との交流がない講師を招くということです。新たな交流が生まれることで社員の刺激になるでしょう。

5つ目は研修の準備をする必要がなくなる点です。研修をすべて外部に依頼することで、社内では研修の準備をする必要がありません。研修に関する業務を削減できるので業務効率が上がります。

外部研修のデメリット

外部研修のデメリットは以下の3点です。

  • 研修費用がかさむ
  • 講師によって研修の質に差が生じる
  • 研修内容が社内に沿わない可能性がある

1点目は研修費用がかさむ点です。外部研修を提供している会社は、研修費用を主な利益としています。そのため、社内で研修を準備するよりも、外部に依頼する方が費用がかかる傾向にあります。

2点目は講師によって研修の質に差が生じる点です。研修を提供している会社は、研修のプロとはいえ講師ごとに教育方法や研修の進行方法には差があります。

そのため、どの講師が優秀な講師かはわかりません。場合によっては、質の低い講師が派遣されることもあるでしょう。

3点目は研修内容が社内に沿わない可能性がある点です。仮に質のよい研修を実施してもらったとしても、社内に合わなかったら効果は薄いでしょう。そのため、実際に依頼する前には研修内容などを確認するようにしてください。

クリエイティブアルファの外部研修は、たとえば各企業の課題や目的を設定したオリジナルの研修を提供することも可能なので、店舗の種類(飲食やアパレルなど)関係なく効果的な研修が可能です。

まとめ

管理職研修は、今まで通常業務だけを行ってきた社員に管理職に慣れてもらうために行います。管理職は大きな責任をともなう仕事なので、管理職研修の必要性は高いです。 また、管理職研修にはいくつかの種類があります。たとえば、新任管理職を対象にした新任管理職研修やある程度キャリアを積んだ管理職を対象にした上級管理職研修です。それぞれ内容や目的が異なります。

株式会社クリエイティブアルファでは、外部研修の実施を承っています。さまざまな目的や社員に合わせた研修を用意しておりますので、研修の実施を検討されている方はぜひお問い合わせください。